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一文でまとめると

この記事は、シンガポール出身の著者が16年前に日本語学習を始め、その経験を通じて日本での生活を始め、日本語の力で人生を変えたという物語を描いています。

要約

著者は2016年に日本語学習を始めた際から、日本の文化や言語に深く魅了されていました。父が日本企業で

16年前日本語と出会った私が今、日本に住んで思うこと

Learning a language can change your life

Photo by Javier Allegue Barros on Unsplash

2016年の9月4日を、未だによく覚えています。シンガポールから東京に社内転勤で来た日でした。まだ住民登録や銀行口座設立ができていなかった私は、東京の日本橋にあるホテルに4泊しました。

そうやって私の日本での生活が始まりました。

日本語の学習を始めたのは、まだ20歳にもなっていない大学1年の時でした。あの頃を振り返ると、まさか2022年の私が日本で仕事をしているとは全く想像もしなかったです。

なぜ日本語を勉強し始めたか

実は、日本語の発音がきれいで好きだったというのが一つのきっかけでしたが、父が日本企業に長年勤めて、1970年代に技術研修で日本に一時住んでいたということもあります。日本の出張から帰ってくる父は、必ず日本のお土産と、セガのゲームを持って帰ってくれたので、私はそれを楽しみにしていました。

セガのゲームセット。Photo by Joshua Doherty on Unsplash

日本食も好きな父は、あの頃まだシンガポールでは普及していなかった日本食のレストランにも連れて行ってくれたので、和食の醬油・みりん・だしの味も、子供のころから慣れ親しんでていました。2、3回くらい家でかつ丼を作ってくれたことも、今でも覚えています。

皆さんは少し懐かしく感じるのかもしれませんが、90年代はアジアではJ-POPが流行っていた時期でした。SPEEDや浜崎あゆみ、そしてドラマだとGTO,キムタクが出演したHEROなどのようなポップカルチャーが、シンガポールも含む各アジアの国・地域に侵出しました。

このご時世に「侵出」という言葉は少し悪いニュアンスがあるのかもしれません。でも、実際にそんな感じでした。NetflixやYouTubeなどなかった時代に、普通に日本の曲がラジオで流されたり、日本のテレビ番組を吹き替えなしでテレビで見られたりする、今思えば不思議な時代でした。

日本語は「オワコン」?ーJ-POPから韓国ブームへ

ただ、日本のブームは2000年に向かうにつれてどんどん消え去って、韓国のブームに取って代わられました。昨年Squid Game(イカゲーム)が当然のように世界中にでNetflixから流行ったこともからわかるように、そのブームはまだ終わっていません。

BlackpinkなどのK-POPアイドルグループのメンバーも、TiffanyMACといったグローバルブランドのモデルとなっています。韓国のポップカルチャーはすごいです。

私は大学から日本語を習い始めたわけですが、一年生の時は日本語は、一番人気の外国語で、400人も学生が登録していました。1段から6段までどんどん難しいレベルになっていったのですが、最後の6段の授業には20名しか残らなかったくらい、みんなどんどん辞めていきました。

ちなみに2015年、たまたま大学の日本語の先生と話す機会がありました。先生は「韓国語の授業が導入され、今一番人気なんですよね」と少し悔しそうに話してくれました。

日本をもっと世界に知ってもらいたい

日本での暮らしは、正直に言うと、最初はとても大変で苦しかったです。

初日の出社日に敬語ばかりの2時間の打ち合わせで集中力が切れてしまったり、言葉の半分がわからなかったりしました。さらに私の部署には外国人は私一人しかいませんでした。

我ながら、そのような環境でよく2年半もやったな、と思います。

「何のために日本に来たのだろう。」と何度も考えました。せっかく日本に来ているのに、終わらない残業に追われるサラリーマンのままでいいのかと。

普段はあまり言わないのですが、私は大学院を卒業しました。ビジネスの世界に入る前に、学問の世界で生きていました。なぜかというと、読むのも好きで、考えるのも好きだったから。そういう単純なモチベーションでした。

何か新しいことをしたい、そう思いながらMediumと出会ったのが昨年の今頃です。

実際に書き始めたのはもう少し後でしたが、どうせ日本にいるなら、日本について書いてみようかと思いました。

今思えば、半分はストレスの解消だったんですね・・・だから最初に書いた記事が「Love Japan and Want To Move There? 5 Reasons Why You Could Regret Your Decision」。なぜかバズりました。気持ちを込めて書いた記事だったからなのかもしれません。

Yuko Tamuraが、最近ジャポニカで発行された人気の記事は日本のネガティブなストーリーが多く、悩んでいたようですが、こうやって書いている私も、半分申し訳ない気持ちです。

まだあの頃は、ジャポニカができていなかったので別のpublicationから出ていますが、もしご興味があればぜひ読んでみてください。

言葉の力で、日本への扉を開けたい

私の日本語は、当然ですが英語ほど流暢に、言葉を考えずにスムーズに出てこないし、表現力も優れていません。表現できる幅も、限られています。

もし日本語を勉強し始めなかったら、間違いなく私は今、相当違う人生を送っているでしょう。国から出ていない、日本語も話せない、日本文化も知らない普通のシンガポール人のはずです。日本に出会ったことで、自分の人生は日本と密に結びついてきています。

言語に触れることで人生が変わりました。それが言語のパワーの証でしょう。

私は、言葉には特別な力があると信じています。

そして、世界に様々な言葉、価値観がありますが、それらを交わらせているのは、やはり政治家ではなく、言語の専門家である翻訳者・通訳者なのではないかと、私はずっとそう思っていました。

rebecca copelandが書かれていた、源氏物語や雪国を英語に翻訳してくれたサイデンステッカー先生みたいな人に対しては、尊敬の気持ちでいっぱいです。

日本語の学習が私の人生の歩む道を変えてくれたのと同じように、皆さんがジャポニカを通じて何か新しいことを始めるのにつながったら、と思っています。

これからも末永くジャポニカとお付き合いいただけると嬉しいです。

© Alvin T. 2022

The author is an editor of Japonica and also writes on a wide variety of topics. His key topics are society, culture, modern work, and cryptocurrency, with the occasional fictional story, creative piece, or reflective essay. Discover his most-read stories here.

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