4つの言語学習のコツ

日本と台湾のハーフとして育ち、更にはアメリカンスクールへ通ったことから、幼少時は3つの言語の間で挫折しました。ただ、当時の私は「挫折」していたことさえ意識していませんでした。中高に入り、勉強にようやく興味を持つようになってから、はじめて言葉それぞれ細かく気を配るようになり、「このままだと中途半端になる」と危機意識を抱くようになったのです。
言語学習は良いのですが、最も避けたいのは、「幾つも喋れるけど、どれも中途半端」だということ。だから、それを避けるために、私が経験で学んだキーポインター4つを紹介したい。
1.映画やテレビは原文のみで観る
英語を学び始めた当初、台湾のテレビはデフォルトで字幕がある為、その習慣から拭えず、いつも目が字幕を欲しがっていました。それによって、英語は全く伸びず — 唯一良かったのは発音の部分だけ。なぜならば、字幕を見ていても耳に入ってくるのはネイティブの発音だからです。「知らない単語は原文辞典を使え」と皆が口を揃えて言うのはそれが最も速く学習カーブをもたらしてくれるからで、英語特有の表現を学べる他、追加で類似単語も学べます。ある程度ボキャブラリーが溜まったら、字幕オプションを消し、原文だけで映画を観てみると良い。そうすると、分からない単語が出てきてもニュアンスや前後文で意味を考える練習を重ねられます。
2.新聞を重宝せよ
新聞業界は10年前から少しずつ凋落し、Webに負けて規模はかなり縮小しました。とはいえ、Webにある雑多な情報と違い、新聞は言語学習に非常に優れている。なぜなら、新聞が使う文章や語彙は最も丁寧で正確だからで、言語の初学者にとってこれ程参考になるメディアはありません。大学の当時、日本語を急速にピックアップする為に朝日新聞の社説のコラムを毎日1篇丸写ししました。最初の1-2か月は知らない単語ばかりで、時には意味さえ分かりませんでした。ただ、時間が経つにつれ、正統な文章表現方法を手で覚えるようになり、知らない単語も少なくなり(今では殆どありません)、いつの間にか大学のレポートも難なく書けるようになったのです。新聞は、自然と私の中にも「日本人が持つ『感覚』」を培ってくれたのだと考えます。
3.自信は8割を占める
正直を言うと、自信が無ければ、例えその言語の達者であってもうまく肝心なコミュニケーションへ繋がらず、全て徒労に終わってしまう。自信はあなたの言語能力の8割を占めます。私が教える生徒の中で、英語が全く問題無い子でも自信がないことからいつもスピーキングテストで本来の能力より低い点数を取っています。言語に大切なのは、文法でも検定でもなく、「いかにコミュニケーションを取れるか」に限ります。演技の授業を受けたことのある人であればよく分かると思うが、コミュニケーションを取る為には「ボディジェスチャー」も肝要です。このボディジェスチャーの部分に自信が含まれます。
4.あなただけのテーマを探せ
日本語を本格的に学び始めた大学の頃、私は目標を、「ノルウェイの森を読めるようになる」と設定した。この目標は、当時の私にとって遥か彼方のように遠く、不可能に思えた。でも、「村上春樹を原文で読みたい」、「彼が描く世界観を原文で観てみたい」と考え、自分にモチベーションをかけました。大目標には中目標、小目標が伴い、私は日本の漢字検定を途中のマイルストーンにしました。半年、1年と期間を設け、毎日30分~1時間漢字を勉強し、大学1年目が終る頃には、社会人レベルと言われている漢字検定2級に合格しました。何でも良いのです。アニメでも、文学でも、歴史でも。彼女を作りたい、なんて理由でも構わない。既に学習途中であれば、初心に戻ると良い。結婚や仕事など自ら選んだ訳ではない場合もありますが、それでも何か興味が持てそうな領域を1つ選び取ります。そうすると、言語学習はずっと愉しく、プロセスもきっと速くなります。
言語学習の素晴らしい所は、ピックアップすればその分だけ触れられる世界が広がることです。英語1つでも習得すれば、聞ける音楽、観れる映画、読める原作もそのまま2倍に増えます。一部の言語学者はこう論じています — 1つの言語を身に付ける事は、新しいアイデンティティや性格がその人に加わるようなことだと。私の原体験からでもそれによく共感できます。違うシナリオに出くわすと、私の異なる側面の個性が出ます。また、それによってか、生活もその分だけ面白く、豊かになっています。言語学習はさほど難しいものではありません。必要なのは、少しばかりの決意と毎日の習慣を実践するだけの努力です。
中国語バージョンは以下をどうぞ:
